種もみ(お米の種)の発芽準備に取り掛かりました。
種もみが発芽する必要条件は3つ。
水
種もみの重さの約15%の水を吸うことで発芽が促されます。
温度
発芽の最適温度は32℃
10℃以下では発芽せず、45℃を超えると死んでしまいます。
酸素
種もみも生きているので酸素が必要となります。
種もみを発芽させる工程
浸種
種もみを水に浸し発芽に必要な水分を十分吸わせる作業で浸種と呼びます
乾いた種もみは15%ほどの水分を含んでおりますが、発芽には25~30%ほどの水分含量が必要となります。
乾いた種もみを水に浸し吸水することで発芽を早め、目の出方を揃えます。
浸種をする日数は水温によって異なり、発芽に必要な積算温度(水温 x 日数)は100℃です。
例えば水温が10℃ならば10日間浸します。
水温が高ければ浸種期間が短期ですむと考えてしまいますが、急激に吸水させるため発芽にムラが出てしまいます。一般的には低水温で長時間浸し、時間をかけて吸水させ発芽ムラが発生するのを抑えます。
万宝院ファームでは催芽機(さいがき)を使用し、水温、積算温度を管理しています。
浸水最終日に32℃へ上げ、発芽を促します。
今年もムラなく発芽しました。これで一安心。
催芽機から取り出した種もみは、これ以上の発芽を抑えるため(種まきに備え)冷水で洗い、脱水機にかけた後に軒先に置いて乾かします。
来週はいよいよ種まきです。
これから田植えまで怒涛の日々が続きます^^